「志 ありてこの世は 見えるもの 探し求めよ 心意気燃え」

 この夏休み本校生徒の活躍で楽しませてもらった。男子バレーボール部が関東大会に出場し、開催県であったのでさいたま市の体育館へ応援に馳せ参じた。対戦相手は神奈川県の羽鳥中学で優勝候補であったが、18対25、19対25と善戦した。惜しくも1回戦で敗退したが選手一人一人がすばらしい成長を見せてくれた。また、陸上部が千葉県での関東大会、鳥取県での全国大会に出場した。めでたく花沢君が800m競技で全国4位に入賞した。ゴールでのデッドヒートの末だった。おめでとう。他にも、400mで大倉君、トリコリ君、リレーで浅見君、辻岡君、永井君の活躍があった。ご苦労様でした。関東・全国大会出場で、上には上が居るということを体験できたことこそ、すばらしいことだ。選手の出場にあたって、南中PTA、ひまわり教育振興会、PTAOB連絡会、地域の皆様方に多大なるご援助、応援をいただき衷心より感謝申し上げます。ありがとうございました。
 さて、今年の夏休みは猛暑。朝も昼も夜も暑い夏であった。そんな中で暑いのを通り越して久しぶりに熱くなった出来事があった。8月6日広島市で行われた第65回目の平和記念式典に関わることである。アメリカオバマ大統領が「核兵器のない世界」の実現を訴え、今回の記念式典には原爆投下の当事国であるアメリカのルース駐日大使が初めて出席し、核保有国、イギリス、フランスの代表者も出席した。オバマ大統領の宣言により、この平和式典の様相も大きく変わってきたと思った。しかし、その日の読売新聞夕刊に「米大使出席に不満」という見出しがあり、その内容は次のようなものであった。広島に原爆を投下した米軍のB爆撃機「エノラ・ゲイ」の元機長ポール・ティべッツ氏(故人)の息子、ジーン・ティべッツ氏は、オバマ政権が広島平和記念式典にルース駐日大使を出席させたことに、「行かせるべきではなかった」と不満をあらわにし、CNNテレビの報道番組に自ら電話をかけ、「(日本に対する)無言の謝罪と受け取られかねない」とし、「原爆投下で戦争終結が早まり、多数の命が救われた。我々は正しいことをした。」との父の生前の主張を述べた。というのである。我が国では先の大戦で、原爆の投下により、広島では約14万人、長崎では約7万4千人、また、東京大空襲では10万人、沖縄戦は18万余の犠牲者が出た。そして、8月9日にはソ連(現ロシア)が日ソ中立条約を破り参戦し、日本人をシベリアへ60万人余を抑留し、北方領土は日本人の島民を追い出し未だ不法に占拠している。毎年、終戦記念日の8月15日になると日本が行った朝鮮半島や中国、アジアの侵略についての謝罪のことがクローズアップされる。今まで何度、時の首相が謝罪してきたことか。「エノラ・ゲイ」の元機長の主張を聞くと、当時の日本がすべて悪いと聞こえる。8月15日。日本人が卑屈になっている日と思えてならなかった。人類は戦争の歴史である。もう世界に戦争があってはならない。戦後65年。日本人は大いに反省をし戦争をしていない。誇るべきことであろう。諸君。志をもとう。前を向こう。過去の歴史に卑屈にならず、世界平和のために力を尽くす人になろう。勉強は人のためにするのだ。そういう心がけが、しいては自分に返ってくるもの。8月の暑い日。こんなことを考えていた。2学期。志をもって、心意気をもって一つ一つに取り組んで行こう。
(平成22年度9月)
 

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