「乙女子(おとめご)が 白球求め 二年余に 最後の姿 正に清心」

 6月17日(木)から7月2日(金)にかけて学校総合体育大会市予選が行われた。各会場へ足を運び応援した。申し訳ないことに日程調整の関係で卓球だけが応援に行けなかった。成績は、陸上、水泳の選手たちが数多く県大会への出場資格を得た。団体競技ではバレーボール男子が見事優勝。県大会出場と共に関東大会出場への期待が高まる。また、野球部も準優勝で県大会出場権を見事8年ぶりに獲得した。各会場とも手に汗、額に汗する熱戦が繰り広げられた。その中でも最も感動したソフトボール部の様子を紹介しよう。私は2回裏の在家中攻撃の時に駆けつけた。試合途中にも拘わらずベンチに招き入れられ、個々に選手は元気よく挨拶をしてくれた。すでに4点を入れられ、さらにこの回6点を取られた。ピッチャーの小川さんは時折笑顔をみせながら必死に投げていた。そして、周りの野手達はピンチにも負けずに声を出しピッチャーを励ましていた。そんな姿を見て良いチームだなと思った。南中3回表の攻撃がゼロで終わると規定によりコールドゲームとなり、試合終了である。前のバッターは空振りの三振。ついにツーアウトになってしまった。何とか3回コールドゲームは逃れたいというベンチの気持ちは痛いほど伝わってきた。最後のバッターになるのか。バッターは新保さん。何とかしたい、討ち取られてなるものか。という気迫がベンチにいる私にも伝わってきた。案の定デッドボールでランナーに出た。最後のバッターになりたくない。そんな意志が感じられながらも伊藤さんは不思議にリラックスした構えをしていた。見事ピッチャーの脇を抜けるセンター前のクリーンヒット。ランナー1・2塁。さあ、タイムリーヒットが出れば3回コールドゲームは免れる。続くバッターは佐藤さんだ。ファウル、ファウルとねばりにねばって、ツーストライクながら何となくタイミングが合ってきた。次のボールをフルスイング、ボールは右中間に落ちた。タイムリーヒットになるか。2塁ランナーの新保さんは3塁ベースを必死に駆け抜けホームベースに向かった。外野手からの送球はワンバウンドでキャッチャーのミットに吸い込まれた。際どいタッチプレー。新保さんの足は僅かにホームベースに届かずタッチアウト。ベンチに戻ってきた新保さんの瞳から涙が溢れ出ていた。礼儀正しく試合終了の挨拶のあと、あちらこちらで大粒の涙が流されていた。悔し涙もあっただろう。精一杯戦ったという充実感の涙もあっただろう。今までの辛い練習のことが浮かびこれで部活動も終わりだという安堵と共に満足感の涙もあっただろう。そして、監督、コーチ、友へのありがとうございましたという感謝の涙もあっただろう。監督、コーチも泣いていた。いいなあ。涙には種類がある。こんな涙は流したくても苦労した当事者でなければ流せない涙だ。ソフトボール部はすばらしい。普段の何気ない挨拶もとても心がこもっている。そして、活動の場であるグランドに心からの挨拶、感謝を欠かさない。他の部活動も一生懸命頑張っている。お互いに良いものは取入れて南中のすばらしい部活動をつくってほしい。
 さあ、夏休みだ。一学期の反省と二学期の自身の取組みをじっくり考えてみよう。友に優しくできたか。自分に厳しく努力することができたか。など。頑張り給え。
(平成22年度7月)

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