「涙と汗と痛みと」

11月8日(土)本校学校公開とともにPTAバザーが開催されました。当日は、PTAの役員の方々は勿論、本校教育後援会の皆様、また、ボランティアグループミッキーマウスクラブの皆様方がこぞって参加くださり、バザー模擬店などを開催し、本校教育の振興のために一肌ぬいでいただきました。当日は、体育館、校庭いっぱいに地域の方々が参集され大盛況で、地域の方々が青中に対して並々ならぬ期待感を寄せられていることがひしひしと伝わってまいりました。
 役員各位をはじめとして、当日ご尽力を賜りました皆様に、深甚なる感謝の意を表したいと存じます。ありがとうございました。
 さて、この人物がおわかりでしょうか。幼い頃は、「泣き虫・鼻たれ・夜ばれたれ(高知県の方言で寝小便たれの意)」といわれた子で、友達にはいじめられ、そのたびに、涙を流して家に帰ってくる子で、男まさりの姉が、そんな弟を見て、腹立たしさとともに情けなさを感じその泣き虫を鍛えに鍛え、武芸を習わせ、その武芸はめきめき上達します。
 そして、学問も、やがて縁あって師と仰ぐ人との出会いを得て、ゆっくりと目が開かれていき
ます。
 その泣き虫は、大人になって驚くべき多面性を発揮しました。剣道では、北辰一刀流の達人。
政治家としては、大政奉還の原動力となります。経済人、軍人としては、亀山社中や海援隊をつくり、そのリーダーとなり、近代商社や日本海軍の祖とまでいわれるようになりました。そして、近代日本の礎を担う大きな役目を果たすのです。江戸幕府を倒すため、薩摩の代表者、西郷隆盛と長州の代表者、木戸孝允の手を結ばせ、薩長連合を成立させ、そのことにより明治維新をより強固なものにさせる原動力となったのです。もうおわかりでしょう、その泣き虫、その人の名は坂本龍馬です。
 偉人といわれ、歴史上に名を馳せた人物であっても、生まれたときから、偉人といわれたわけではありません。いじめられて涙を流し、くやしくて、くやしくて唇をふるわせ、だから強くなろうと汗を流し、手や足に豆ができて、血がにじみ、それでも痛みをこらえて剣を振り武芸に励んだのでしょう。また、時には、相手に強く、木刀や竹刀で叩かれたこともあったでしょう。
 今も、泣き虫・弱虫・いじめられっこ・劣等生と自分で思っている子がいます。そんな子が、自分の弱点を克服して大人になる。私は、このことが、すばらしいことだと思う。いじめられて、くやしくて涙を流し、唇をふるわせた経験のある人の方が、一度も挫折を味わったことのない人よりも、人の心の痛みがよくわかり、強く、奥の深い人間になれると思います。つまり、人間は涙や汗を流し、痛みを経験することで鍛えられるのです。
 生徒諸君には、大いに中学時代に涙を流し、汗を流し、痛みを体験してほしい。そして、自分の弱点を克服し、大きな人間に成長していってもらいたい。

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