「全国と関東大会出場す青中の意気 さらに高めん」

 夏休みを迎えるにあたり、子どもたちに対して随分心配している旨を前号の青中校報に書かせていただいた。夏休みに入ったら、そんなものは、無用の長物。柔道部の樋沼君、水泳部飛込みの小野田さんが、全国大会、関東大会に出場、ともに入賞という活躍をした。そして水泳部、相撲部も関東大会出場を果たした。全国大会2、関東大会3の個人、団体の出場は、大変うれしい
ものであった。
 残念ながら、すべての応援には行けなかったが、相撲の関東大会の応援に茨城県笠間市に行ってきた。大会前に、大将をつとめた青山君が私に言った言葉が印象的だった。「校長先生、関東大会ってどんなところでしょう。きっと、強い人がいるんでしょうね。自分の力がどこまで通用するか、楽しんできますよ。」…と。予想の通り、関東の精鋭に、2勝7敗。世の中、上には上がいることを知り、抵抗しただけでも大きな成果。大橋君、神戸君、青山君そして、主将の菅原君、許君、綿引君、内田君、世良君、本当にここまでよくやった。ご苦労さん。これからの諸君の学校生活、人生にきっとプラスになることだろう。
 そして、水泳部の玉置君、久保庭君、金子君、右近君、河村さんも同様であります。お疲れ様でした。
 また、8月1日からの今年で最後の大会となる市民選手権大会では、さらに、活躍した部があった。
 サッカー部が市内で優勝した。主将の那須君を中心に、まさにチームプレー、チームワークのすばらしさで優勝することが出来た。一人一人が自分の持っている力を十二分に出し、チームの力として相手に当たったことが勝利につながったのだと思う。サッカーは一人で出来ないこと、皆で力を合わせてつかんだ勝利であることを実感しただろう。剣道部の男子も団体優勝した。剣道は、個人競技ではあるが、実は、チームプレーが大事である。大将もいれば、中堅もいる、そして先鋒も。試合に出られない練習を支える裏方もいる。そのことを、よくお互いが理解し、3年生最後の栄冠を勝ちとった。それは、諸君の精神的な成長故だと考える。さらに、剣道を通して心身の成長を期待したい。女子では、山田さんが個人優勝した。おめでとう。他の部も善戦惜敗であった。スポーツを通して、青中生の活躍に感動の涙を流した。
 この夏は、スポーツ三昧。アテネオリンピックでは日本選手のメダルのラッシュであった。日本選手のメダリストは、皆、この日の為に、苦しさ、困難、悔しさを乗り越えて勝利をつかんでいる。その苦労たるや人には言えぬ、並大抵のことではないはずだ。喜びとは、苦しみとの裏腹の関係にあるとは、真理である。
 スポーツ三昧の中で、残念なことが一つあった。中国で行われたサッカーのアジアカップでの出来事。試合開始前のセレモニーで日本国歌演奏の最中に、中国人観客より大ブーイングが起こり、さらに、日本チームが優勝した後には、日の丸が焼き捨てられる騒ぎがあった。誠に残念。開催国である中国国民が、相手国の象徴である国歌を罵倒し、国旗を焼き捨てるとは、非礼千万、無礼の極みである。
 確かに日本は、中国と不幸な戦争をした。戦後約60年、中国との外交交渉のある度に謝罪をし、我国は中国の復興、経済的発展の為に、今日まで、ODA(政府開発援助)で、実に6兆円もの援助をしているという。その成果は、今日の中国のめざましい経済成長に表れている。このODAについて中国政府は、国民に知らせるどころか、反日的教育を、大いに推進していると聞く。残念としか言いようがない。
 少なくとも、4年後の北京オリンピックでは、お互いの国の国歌・国旗を尊重し、誇りをもつ教育をすすめていきたい。それにしても、このような悪条件の中、3対1と中国チームを破り、ブーイングに対し、無言の抵抗をし、アジアチャンピオンになったサッカー日本代表チームの選手に拍手を送りたい。よくやった。
 二学期が始まる。9月5日には伝統ある青中の運動会、そして新人戦。10月28 日には、生徒指導の市の研究委嘱の中間発表(道徳教育を中心として)など行事が目白押しである。さあ、さらに青中生の意気を見せよう。おわりに、生徒の全国・関東大会の出場に際し、物心、両面にわたりご支援を賜りました後援会、PTAの皆様方に衷心より感謝申し上げます。ありがとうございました。
(平成16年度9月)

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