「一灯照隅・万灯照国」いっとうしょうぐう・まんとうしょうこく

8月15日、午前5時過ぎ、ニューヨーク、トロントなど米国北東部とカナダ南東部にまたがる広範囲で大規模な停電が発生し、約5千万人の市民に大きな影響を与え、史上最大の停電になったと報じられました。不幸な出来事でしたが、停電が起きたのが朝方であったということがせめてもの救いでした。これが夜であったらどうだったでしょうか。大混乱は必至で場合によっては大惨事にも発展したのではなかろうかと危惧されます。
 さて、真っ暗闇の中に身を置かれた人間は一体何を求めるでしょう。片隅を照らすわずかなともしびであってもありがたいと感じ、そのともしびを頼りに近よることでしょう。それが人間の本性であり、真理であると思います。一方、人間というものは、片隅を照らすともしびが一つ一つ集まって世の中を明るく照らすことができるという理屈はよく知っていますが、普段は明かりがあることをあたりまえのように考えています。しかし、いざ、前述のような事態になったとき、片隅を照らすわずかなともしびがどんなに必要であるかを痛感するのが人間ではないでしょうか。わずかなともしびがいかに大切で必要なものかと・・・。
 夏休み中に、ご家庭で「体を鍛え」「心を鍛え」「頭を鍛え」抜いて、一回り大きくなった生徒の姿を見ることが楽しみでした。
 「一灯照隅・万灯照国」という言葉があります。一つのともしびが片隅を照らし、ひとつひとつはかすかな明るさであっても、それが万のともしびとなれば国全体を明るく照らすことができるという意味です。一灯を一人の人間として例えるならば、それは本当に微力であります。しかし、その微力をひとつひとつ重ね合わせつなぎ合わせ、そして、ともに力を合わせて行ければ、それが大きな力となり青中が大きく光り輝くのであると思います。
 2学期を迎えるにあたり、「微力をさらに光り輝かせる」を念頭に置きたいと思います。自分は微力であるという「謙虚な心」と、微力であるけれどもその力を発揮させようという「強い心」と、微力だけれどもみんなで力を合わせて大きな力となるよう努力していこうという「共生の心」を持った生徒を育てていきたいと思います。
 さあ、2学期。文武両道を進めよう。2年生は早々に水上自然教室があります。9月20日(土)は伝統ある青中の運動会。1・2年生は新人戦、そして、3年生は進路に向かってまっしぐらに突き進みます。659名の一灯、一灯の微力が集まって、青中を天下に光り輝かそう。鍛えるぞ、伸びるぞ、伸ばすぞ。そして、自ら鍛えよ、光り輝け諸君。
(平成15年度9月)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。