皆さまこんにちは。
只今、和歌山県田辺市に視察に来ています。
川口市では現在39歳以下の引きこもりの方の人数が3600人を超えていると言われています。
この方々は義務教育から不登校などで学校に行けなかった方々も含まれています。
なんらかの理由で引きこもりになってしまったと思われますが、今、この方々を何とか社会に出て仕事や他の方々とコミュニケーションをとり、今後の人生を心豊かに充実したものであったと実感出来る様になっていただき、税金を納めることも出来たらと思うところです。
その為にはどういう施策を行ったら良いのか。
そこで、引きこもりについて先進的に取り組んでいるという和歌山県田辺市の健康推進課に視察に来ました。
「平成9年から不登校のまま卒業した若者の自己確立と自律をどう援助するのか」の議会での質問からこの引きこもり対策を始めたそうです。
今年で始めて21年目になるそうです。
引きこもり支援の取り組みについては田辺市引きこもり検討委員会を立ち上げ公的機関とNPO法人などの民間機関と連携出来るように、先ずは組織作りから始めたそうです。
年2回の大委員会と年10回の小委員会を開いて実施して具体的な実態や方策について検討し支援啓発の講演会などを開いているそうです。
NPO法人事業団体との連携により家庭訪問を実施したり相談業務、ケース会議の実施、ひなたの森という一軒家を借りて引きこもり者を招いて基礎的な生活リズムを図らせたり、スポーツ、レクリエーションを行ったりバザーを開催するなど、引きこもり者の社会に触れる機会を増やす工夫などをしています。
更に就労支援なども行い、就労した人には定着出来るようにトレーナーなども付けて支援に当たっているそうです。
就労支援などは容易ではなく障がい者枠の就労支援になるとの事でした。
引きこもり支援の成果をお伺いしましたが、引きこもり者を一歩外へ出すことが大前提で目に見える成果が少ないのが実態だということです。
したがって引きこもりのかたを就労までもって行くのは今のところ至難の業でと言っても過言ではないようです。
「引きこもり」 この課題は社会の課題として大きな問題だと思います。
少なく10代から20歳になるまでに引きこもりを解消させ就労支援が出来るよう先手を打って行くことが重要と思います。
折角、人として生まれて来たのだから ボロは着てても心は錦と言う歌があるように 少なくとも心豊かにいい人生だったと一人一人が思えるような社会を実現して行きたいと思いました。
田辺市の担当の方と縷々このような話で締めくくりました。
「引きこもり」これも不登校やいじめ、虐待と言った問題と同じで根底はオギャーと生まれてからの過程、生育過程、家庭にきいんするのです。
即ち愛着。
母親からの愛情、両親からの愛情の受け方に起因するのです。
やはり私の使命は子育てと教育なのです。
良い視察でした。
田辺市は、海があり、山があり、のどかな良いところで産業も蜜柑🍊作り、梅干し作りが有名です。
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