川口工業高校に行ってきました。

みなさんこんにちは。
今日も良い天気で陽だまりにいるととっても気持ち良いですね。
2月13日(金)に埼玉県立川口工業高校に行ってきました。
川口工業高等学校は私の母校で今、その学校評議員という職を頂き学校の様子を見たり、聴いたり、気付いた意見を申し述べたりしてきました。
授業も見せていただきましたが、生徒さんも落ち着いた雰囲気で授業を受けていましたね。
少数授業でサポーターが付き複数で授業を教えていました。
わかる授業を心がけていました。
生徒にとってわからないということは一番つらいことですから良い試みだと思いました。

さらに川口工業高校ではインターシップといって市内の企業の協力を頂き1・2年生による就労体験等を実施して、ものづくり体験等を通して就職への理解を高めています。
また、地学=地域全体を学びの場とする。

地域の資源を教育に生かす。
地就=地域の企業に就職する。
地域産業の活性化に貢献する。という地学・地就を掲げて川口商工会議所、川口鋳物工業協同組合、川口機械工業協同組合、川口市教育委員会などと共同して川口若手ものづくり人材育成プロジェクトを立ち上げて川口市のものづくりの担い手の人材育成をすすめるために必死に取り組んでいます。
この取り組みは将来の川口の産業の発展に大きくかかわる取り組みです。
しかしながら、川口工業高校の入学生徒の現状を見ると、本来上で述べたような、ものづくりに興味を持って入学してくる生徒は少なく、川口工業高校だったら容易に入学出来るという受け皿の学校になってしまっているのです。
安易な考えで入学し、ことのほか理数系の教科が多く、難しくてついて行けずにこんなはずではなかったと。中途退学という構図を歩んでしまいます。
このような進路選択ははその生徒にとって結果的に回り道をしてしまうことになります。
実際、川口工業の教育も悪循環に陥っていて、ものづくりに興味のない生徒が入ってくるために生徒指導に追われ先生方はものづくりの担い手を育てなければならないのにそれが思うようにいかずレベルを下げているの現実となってしまっています。
川口市の産業をより活発に、発展させるためにはその拠点となるべき川口工業高校に、ものづくりに興味関心を持った生徒を多く入学してもらうことが重要なカギを握ることになります。
中学の先生も保護者も進路指導で何とか生徒が高校に行きたいといえば行かせたいという気持ちはわかりますが、目的意識を持たずに選ぶことは結果として高校の中途退学者を増やすことにつながります。
たとえば、2020年のオリンピックに向かい世は人手不足が叫ばれています。
取り分け建設業界、特に大工さんなどの建設関係の技術者が不足しているとのことです。
このことも将来の日本を見据えると由々しき問題です。
建設関係等の技術者の育成は喫緊の日本の建設業界の課題となります。

今現在、勉強に興味がなければこういった技術者や職人の道を選ぶことも、早く社会に出て手に職をつけるという道も大事なその子の将来や社会へ貢献するということからも大切な意味をもつものだと思います。
人生は長い、途中で勉強がしたくなれば日本の社会はいくらでも学習の機会が与えられる社会です。
私は高校くらい行かなければというような安易な進路選択は賛成できません。
一番大切なのは、その子自身の将来の為と、社会に貢献するという意識だと思います。

                    坂本大典

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