箱根町に視察

こんにちは。1月12日箱根町に視察に行ってきました。

私は我が国の教育の現状を鑑みた時、根本から見直さなければならないと考えています。
信じられないかもしれませんがOECDの調査によると我が国の子どもの貧困率は15.7%で約6人に一人が貧困であるといういう結果が出ています。
世界の中でも10位という高さです。
これは社会問題です。
このような結果の中で不登校や虐待いじめなどが連鎖反応的に起こっています。
 
一昨年の調査ですが虐待によって死亡した子どもが悲しいことに69人いました。
これは年々増加傾向にあります。しかも親によって虐待が行われ大半を死亡させているということです。
ついこの間も3歳の子どもに熱湯をかけ死亡させたという事件がまたもやありました。
 
今や子どもは親だけで育てるという時代は去りました。
子どもは親を中心にして社会で育てるということを根本から考えていかなければならない時代になりました。
 
箱根町ではおぎゃーと生まれた子どもの情報を助産師さんや保健師さんが保護者と理解しあいながら幼稚園や保育園の先生方に伝え、また、その情報を小学校の先生に、小学校の先生は中学校の先生に、更に中学校の先生は高校の先生に伝え、一人の子どもの情報を共有して教育に生かす取り組みを行っています。
 
私の現在の教育に対する思いと、とても合致していたので視察に行かせていただき、川口市の教育にも取り入れたらどうかと考えています。
 
箱根町では上記の取り組みを組織的に行っています。
子ども支援ネットワーク協議会という組織を立ち上げ教育関係者と福祉関係者が一人の子どもの情報を共有しながら、学校の中で解決できないことは福祉関係の方々が補完し、福祉の見えない部分を学校が情報を提供するという円滑な連携が行われています。
つまり、一人の子どもの情報がおぎゃあーと生まれてから途切れないで支援が行われるシステムをつくっているのです。
 
子育ての悩み、発達障害などの障害の早期発見、虐待、不登校、いじめなどその他子育て、教育に関わる問題が早期に発見され解決されていくということです。
一人の子どもを社会が成長過程をしっかり見ていくことで、子どもの健全な発達に繋がり社会に貢献する成人へと育っていくのではないかと強く思います。
 
箱根町は人口約13、000人という小さな町です。温泉町ということで様々な問題を抱えているそうです。
川口は人口約60万人という大きな市ですが、学校教育の問題、家庭教育の問題は一人の子どもをどう保護者と社会が育てていくかということは何の変わりもありません。
箱根町の視察は大いに役立ちました。
子育てと教育。教育と福祉これからは一体となって進めていくべきです。
 
雪が降りました。
滑って転んで大怪我をしないようにお互いに気を付けましょう。

坂本 だいすけ

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