卒業式式辞

平成23年度 卒業式式辞

昨年の卒業式は、東日本大震災の大被害の中行われ、それは昨日のことのように鮮明に思い出されます。
犠牲になられた方々には心から哀悼の意を表するとともに、今なお避難所や仮設住宅等で不自由な生活を強いられている皆様に衷心よりお見舞い申し上げます。

さて、先週の茨城県水戸では、やっと梅の花がほころび始め、偕楽園では梅まつりが行われているということです。
今年は殊の外寒さが厳しかったようです。
やっと春の訪れが感じられるようになりました。
そのような中、川口市教育委員会教育長 神山則幸先生ご列席の下、さらに多くの地域のご来賓の皆様のご臨席を賜り、ここに盛大に65回卒業証書授与式を挙行できますことは誠にありがたく、茲に感謝申し上げ、心から御礼申し上げます。

卒業生の諸君、ご卒業おめでとう。
君たち65期生は、私にとって最後の卒業生です。
誠に感慨深い卒業式であります。
諸君とはたくさんの思い出があり、南中学校を一緒に創り上げ、志を持った同志のような存在でありました。
特にビックリしたのは修学旅行での諸君の食欲でした。
おはちのおかわりで何と2トンものご飯を平らげたことでした。
旅館の皆さんも、私と同様ビックリしていました。
お陰で事故もなく、楽しく思い出に残る修学旅行ができました。
毎日カップ体力つくりコンテスト日本一、そして第三位に貢献したことも大きな思い出として残ったことでしょう。
諸君のリーダーシップのもと、一・二年生も必死になって体力テストに挑戦していました。
二年生の時には、第一回の記念すべき立志式を大成功に終わらせ、その後の諸君の成長は目ざましいものがありました。
この立志式は、南中学校の伝統行事として今後後輩に受け継がれていくことでしょう。
さらには65周年を記念して、今までの南中学校の伝統を礎にしながら、新たなる南中学校の創造を目指し、今までの校歌を学園歌とし、新たに校歌を制定しました。
その65周年記念式典では、すばらしい歌声を披露してくれました。
新たな校歌は学園歌とともに今後さらに後輩に歌い継がれていくことでしょう。
このように諸君は伝統ある南中学校の節目の65期生として立派に伝統を築きあげてくれました。
ありがとう。
胸を張って、堂々とこの学舎を卒業していってください。
諸君の卒業にあたり、私からのはなむけの話をさせていただきます。
諸君は二宮尊徳という人物を知っていますか。
今は、ほとんど見られなくなってしまいましたが、昔は学校には石像や銅像としてありました二宮金次郎といえばよくわかるでしょう。
その二宮尊徳がこんな和歌を詠んでいます。「父ちち母ははも その父母も 我が身なり 我を愛せよ 我を敬けいせよ」と、詠みました。
その意味は、私という人間には、父ちち母ははがいて、その父母、つまり私の祖父母がいて、さらにその上の祖先がずうっといて、その祖先の願いは、つまり私が幸せに生きていってほしいという祖先の願いが、私の中に生き続けている。
それが私というものです。
だから尊い存在である私を大切にし、敬愛しなければならない。
同時に他の人も同じく、そういう尊い人間なのだから、お互いに愛し合い、敬い合っていかなければならない。と、詠っているのです。
人間とは社会的な存在である。と、社会科の公民的分野で学びましたよね。
諸君は、この南中学校を卒業すると今までよりさらに広い社会を経験します。
そして、大人になっていくごとにその広さはさらに大きくなっていきます。
だからこそ、自分を大切にすると同時に他の人も同じく敬い、大切にしていかなくてはならないわけです。
争いは自我と自我のぶつかり合いから起るのです。
南中学校の諸君の学校生活のキャッチフレーズは、「友に優しい心もち 我に厳しい南中生」とあります。
諸君は二宮尊徳のいうこうした人間としての大切な資質は既に南中で学んできています。
自信をもって大きく、この日本の社会で、そして世界で羽ばたき、これから出会うであろう素晴らしい人々と共に、平和で素敵な世の中を創っていってください。
私は諸君に大いに期待しています。
頑張ってください。
保護者の皆様、お子様のご卒業、衷心よりお祝い申し上げます。
お子様の成長をみて、私がこれだけうれしいのですから、保護者の皆様の慶びはいかばかりかと拝察申し上げます。
この上は本校で培った力を十二分に伸ばしていただき、立派な人材に育つことを心からお祈り致しております。
保護者の皆様には、今まで本校の教育活動に深いご理解をいただき、そしてご協力を賜りました。
そして地域の皆様方にも大きなご協力をいただき、このように大きく65期生が成長いたしました。
誠にありがとうございました。
終わりに、重ねて卒業生に本校卒業を祝福すると共に、本日ご列席賜りました皆様のご健勝をご祈念申し上げまして、式辞とさせていただきます。

平成二十四年三月十五日
川口市立南中学校  校長  坂本 大典

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