「春風を以て人に接し 秋霜 (しゅうそう )を以て自ら粛す」

 昨日(4月21日)は25度を超えるぽかぽか陽気。自転車と春風に乗って学区めぐり。荒川の土手の草花もとっても嬉しそう。なんと爽快だったことか。じわっと汗が出てきて背広まで脱いでしまった。今日は(4月22日)朝の天気予報で2月上旬の気温とか。早速、ジャンパーを取り出し家を出る。立哨指導では増田副会長さんも早くから来てくださった。南中の生徒たちも舟戸小の児童たちも冬の戻りに寒そうで、身も心も緊張を再び余儀なくされた感じだった。たった二日間でのこの体感は、子ども達にとって貴重な体験となったはずだ。
 この季節はずれの気候からこんな言葉をひも解いた。私の好きな言葉の一つを紹介しよう。「春風を以て人に接し、秋霜をもって自ら粛す」 この言葉は、佐藤一齋という儒学者の言葉である。一齋は1772年江戸に生まれ。江戸の昌平坂学問所に学び 、やがて、儒学者となり門弟3千人をもち、この中からは佐久間象山、渡辺崋山、横井小南など、幕末に活躍した人材が育った。『言志四録』は一齋が四十余年にわたりしたためた有名な随想録で、私の好きな言葉もこの中に記されている。また、西郷隆盛の終生の愛読書であったともいわれている。
 人には春風のように優しく接し、自分には秋霜のように厳しくのぞむ。という意味だ。このことは人間の真理で、いつの世も変わらない誰しもが共感する価値観だと思う。しかし、実際には分かっていても行うことは難しいものだ。私自身も同様で、だからこそ自分自身に事ある毎に問いかけ反省し、心がけている。南中のキャッチフレーズ、「友に優しい心もち、我に厳しい南中生」はこの、一齋の言葉と同意だ。諸君には、南中で、友達からたくさんの優しさを感じて欲しい。そして、たくさんの優しさを友達にあげて欲しい。また、自ら進んで困難に立ち向かって欲しい。そして、必ず乗り越え自分が成長したことを自覚出来るような生徒になって欲しい。優しくされれば優しくできる。優しくすれば優しくされる。苦しみを乗り越えれば強くなれる。苦しみを乗り越えれば何かが見える。全生徒がいっぱい体験しよう。
 4月21日(晴天)・4月22日(寒の戻り)。奇しくもこの両日に全生徒が体感した。私たち南中教職員は、生徒諸君を時には見つめ、時には心ふれあい、時には全力でぶつかり指導していく。
 保護者の皆様、地域の皆様、南中学校はこのような生徒像をめざし、教育活動をすすめてまいります。ご支援、ご理解、ご協力を賜りますようよろしくお願いいたします。
 「友に優しい心もち、我に厳しい南中生」
(平成22年度5月)

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