「新春に新たな決意したためて、一年の計は元旦にあり」

新年あけましておめでとうございます。昨年は本校の教育活動に深いご理解とご支援ご協力を賜りまして、誠にありがとうございました。今年は何かよいことがありそうな、そんな予感を持ちながら新年を迎えました。皆様はいかがでしたでしょうか。
 さて、「一年の計は元旦にあり」といいます。新しい年を迎え、この一年をどのような心構えで過ごしていこうか、元旦に心を新たにして、思い、決意するのは私だけでありましょうか。どなたも皆同じように思うものであると思います。
 私の元旦に決意したことは、「青中生の脳幹を鍛える」です。ノーベル医学・生理学賞を受賞した動物行動学者のオーストリア人コンラード・ローレンツ氏は、「子どもの頃肉体的な苦痛を味わったことのないような子どもは、成長して必ず不幸な人間になる」と言っております。子どもの時の肉体的苦痛とは、折檻を受けたということではなくて、苦しい仕事をさせられたとか、暑さ寒さに耐えさせられたとか、ひもじさに耐えたとかそういうことです。このような肉体的体験が、人間の脳の中にある脳幹を刺激するそうです。脳幹というのは読んで字のごとくに脳の幹ですから、これが傷ついたならば人間はすぐ死んでしまうほど大切なものです。脳幹にはどういう作用があるかというと、寒いときには身震いするとか、暑いときにはダラダラ汗をかくとか、恐ろしい目にあった時にはゾーッとするとか、悲しいときには泣くとか、楽しいときには笑うとか、また、つらいことがあってそれを乗り越えたときの充実感や満足感を味わい感じるとか、そういう作用があるそうです。人間はこの脳幹を鍛えることによって、精神的に強くなれるということです。ローレンツ氏が、「子どもの頃肉体的な苦痛を味わったことのない子どもは、成長して必ず不幸な人間になる」と言ったのは、このように、脳幹を鍛えないと、脳幹がやせてしまって、忍耐力がなくなるということを言っているのです。現代の子どもは耐性がなくなったとよく言われます。
 また、忍耐力とは防波堤みたいなもので、耐性がないと他人との摩擦という波に耐えきれずに、波が打ち込んできて耐えきれなくなって人格崩壊を起こして、いわゆるキレるという状況となり、時には大きな事件にまで発展してしまう場合があるのです。脳幹がしたたかにならないと、人間は冷静沈着にはなれないし、人間として本当に大きな仕事ができないということです。
 それでは、脳幹を丈夫にするにはどうするかというと、別に特殊な体操をする必要はないそうで、「1、よいことをしたら誉める」、「2、悪いときには本気でしかる」、そして、「3、我慢をさせる」この3つのことによって脳幹は強固になっていくそうです。
 今年の決意、青中生を「精神的に強い人間になるよう鍛える」です。本年も何卒よろしくお願いします。
(平成15年度1月)

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