「新たなる 決意を胸に 精進す 子等の姿を 思いうかべん」

 「発気用意(はっきようい)」の言葉は、相撲の立合の時に、行司が発するものである。大相撲をみていると、制限時間がいっぱいになると、お相撲さんが、まっ赤な顔をして気合を入れて、お互いがにらみ合っている。その迫力は、テレビでも伝わってくる。行司が「発気用意」というと、凄まじい気合いで、お互いがぶつかり合う。少しでも気持ちが負けたり、集中力が足りなければ、あっという間に、土俵際まで押しかえされてしまう。それが、相撲である。

 この言葉、よくよく噛み締めてみると、深い意味がある。闘う前に気を入れないと怪我をするぞ。物事を行うには気を発し集中すること、何事も気持ちの準備をすることが一番大切であると。相撲は、立合いで決まると言われている。物事の最初は、全て気を発することからはじまる。

 平成17年度がスタートした。この1年、私は、様々なことを期待する。

 苦手な教科を克服させ、今の学力よりも、もう一段ステップアップさせたい。基礎的な学力をしっかりと身につけさせたい。

 部活動で、皆で力を合わせて青木中学校の歴史に1ページを刻んでいきたい。1〜3年生が厳しい中にもチームワークのよいチームをつくっていきたい。個人個人が努力して能力を高め、チーム力の向上に努めたい。

 生徒会活動では、誇りのもてる青中になるよう委員会での取り組みを積極的にすすめていこう。特に、規律ある態度を身につけて、規則を守る中で楽しい学校生活を築き上げていきたい。一人一人がクラスや部活動で、存在価値、居場所を持ち、友人に思いやりのある行動が取れるようになること。そして、苦しい時には自らの力で乗り切り、困っている人あれば、皆で助けあうような集団になること。一人として寂しい思いをしない生活が送れる青中にすること。いじめのない青中を皆でつくっていきたい。 

 59期生、200名の新入生の皆さん、青木中学校への入学おめでとう。

 新2年、新3年生の皆さん進級おめでとう。
 今日、諸君が入学そして進級にあたり、それぞれに自分の決意をもって校門をくぐり、自分の机についたと思う。その決意を是非、「発気用意」のもと、1年間努力・精進してほしい。そして、1年後、必ずその成果を自覚し、自らの喜びとなると思う。
 頑張ってほしい。1年後の諸君の喜びの笑顔が思い浮かぶ。
(平成17年度4月)

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