「フェアプレー ルールのもとに プレーする  勝負(かちまけ)の後に 健闘讃える」

 我南中学校男子駅伝部は、終盤の秋元君の追い上げで一気に1位にいた戸塚中を追い抜き、見事に川口市3連覇を果たし、今年も川口市代表として11月12日、熊谷市で行われた県大会へ出場した。第1走者の宮田君は必死の形相で何とか10位の位置で襷(たすき)を第2走者、市大会で大活躍した秋元君へ。期待をしたが現状で第3走者に襷を渡すのがやっとであった。上には上がいるものである。その後、襷を渡すたびに順位は下がっていった。また、襷を渡す場所を間違えるアクシデントもあり、順位は35位という結果に終わった。ご承知の通り、駅伝のルールは襷を正しいコースを走って、次の走者に正しく渡さなければならない。ルールに則った結果であり致し方がない。次の駅伝部の健闘に期待したい。それにしても、3年生は受験勉強の中、朝練、放課後の練習。そして、試走など条件の悪い中、自ら志願して南中学校の為に本当によく頑張ってくれたと思う。結果は二の次でその頑張りにエールを送りたい。ご苦労様でした。
 駅伝部が頑張っている中、吉報が届いた。毎日カップ体力つくりコンテストに於いて今年も素晴らしい成果を上げた。昨年は、日本一にあたる文部科学大臣賞を受賞したが、今年は第3位にあたる日本中学校体育連盟賞を受賞することになった。これは、素晴らしいことである。連続日本一は難しい。そういう難しさの中で65期生を中心に五月に必死になって体力テストを頑張った。2年生、そして1年生は、3年生に引っ張られながらよくやった。体力つくりコンテストは、全校生徒の頑張りが重要で、運動の得意な生徒も得意でない生徒も皆で頑張らないと、このような栄誉は得られないのだ。この賞は全校生徒で勝ち取った名誉ある賞、誇りある賞、価値ある賞だ。よくやった。そして、11月18日には、創立65周年記念式典が行われた。南中学校創立65周年にあたり、「光の少年」を学園歌に、新たに永瀬洋治名誉市民作詞、永井英一氏作曲、「我ら南中」を南中学校校歌として制定した。歌詞には、荒川、富士山、キュウポラがあり、南中学校のたたずまい、そして、キュウポラのある街の昔の南中学校の周りのイメージも挿入され、さらに、これからの南中学校の姿を期待した学校教育目標等が記されている。当日の式典では、生徒によって、新しい校歌が披露され、素晴らしい歌声が響いた。参列していただいた地域の方方もうっとりとされていた。前述した生徒の活躍は、南中学校創立65周年式典に花を添えてくれた。
 そのような中、11月15日。甚だ遺憾な出来事があった。それは、サッカーブラジルWカップアジア3次予選、日本対北朝鮮戦での出来事である。ご承知のように、サッカーの国際試合では、セレモニーとして試合前にお互いの国歌の斉唱と共に、国旗が掲揚される。今回は、アウェーである北朝鮮金日成スタジアムで行われた。ある程度は予想されたが、案の定、我日本の国歌斉唱の時である。スタジアム中が北朝鮮国民のブーイングの嵐である。メロディーも選手の声も、日
本から応援に行ったサポーターの声も見事にかき消されてしまっていた。私はこの光景を、テレビのニュースで見た。残念至極である。国交のない国へ百数十人のサポーターが応援に行ったが、日本選手はさぞ心細かったことだろう。国旗国歌はその国と国民の象徴であり、誇りである。怒りを通り越して悲しい限りである。このようなことを北朝鮮国民にされても、日本国民は、次に北朝鮮チームを日本に迎えたとしても、このようなことはしない。北朝鮮国旗と国歌に敬意を払うだろう。それがフェアプレー精神であり、誇りある日本人の行動だと思う。国旗国歌は自国のものも、他国のものも敬意を払うのが、国民として最低限の礼節なのだ。
(平成23年度12月)
 

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