昨日は川口市退職校長会の年に一度の定期総会が川口駅東口キュポラ4Fフレンディアでありました。
私も嘗て川口市の校長職にありましたので出席させていただきました。
市議という事で挨拶の機会を与えていただきました。
そこで現在の教育界の現状、危惧する点についてお話しさせていただきました。
教育基本法第一条(教育の目的)には 中略 心身ともに健康な国民の育成 とあります。
不登校児童生徒は全国に約30万人おります。
この児童生徒は心身ともに健康ですか?
この現状をいま学校教育では何をすべきなのでしょう?と。
ところが学校現場では、先生方の働き方改革だと、朝8時15分から夕方4時45分で先生方は退勤しなければならないと当該校長自らが先生方に指導しているそうです。
勿論部活動も時間で切られます。
殆ど活動らしい活動は出来ません。
教育は時間のかかる営みです。
問題行動のある子には時間をかけて接してFace to Faceが重要です。
保護者との面談も必要です。
時間をかけて教師と児童生徒、保護者との信頼関係を築いていくのです。
学力不足の子には必要に応じて個別指導も必要です。
部活動では、目標に向かってチーム一丸となって切磋琢磨し励まし合い心身を磨きあいます。
その姿を見て保護者が教師と共に子供達を応援します。
そこには強い教師と子供達、保護者との信頼関係、絆が生まれます。
これらの教育活動は子供達の心身ともに健康な子供達の育成になくてはならない活動であり時間です。
この様な教育活動で朝8時15分から夕方4時45分の時間の中でどうやって行えというのでしょうか?
国から上位下達で来た施策です。
現場の先生方はこの限られた時間で授業、会議、教材研究、部活動指導ができる訳がありません。
と本当に困り果てた現状を私に訴えています。
働き甲斐がありませんと。
この声は決して一部の声ではありません。
子供達が好きで教育に情熱をもっている教師ならば当然の声です。
これで不登校の解消が出来ますか?
その他様々ある教育課題が解決出来ますか?
本当にこの現状を憂うるならば声をあげて欲しい。
現場の責任者、校長が情熱ある教師の声を代弁して市教委、県教委、文部科学省に訴えて行くべきであると現場の校長の代表者が出席していたので叱咤と激励をさせていただきました。
本当に危機的現状です。
教員が足りない。
どの様に確保するか?
という施策を千葉県、千葉市教委が予算を確保して教員になる方には奨学金(学生の時の借金)を肩代わりするという条件をつけたところ、問い合わせが殺到しているとの事です。
教育にお金を使う。
我が国の将来を担う心身ともに健康な国民を育成するには金を使う事が重要です。
我が国の将来は教育にかかっているのです。
OECD38か国の加盟国の中で2010年のデータですが、我が日本は何と37位でした。
如何に教育にお金を使っていないかがわかります。
制度をいじってお茶を濁す。
施策です。
我が国の成否は教育にかかっているのです。
声をあげていきます。
我が国の将来が心配です。
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