「堪忍、正直、慈悲」

「堪忍、正直、慈悲」

黄門さま水戸光圀公は、少年の頃手のつけられない不良だった。
それが十八才の時、「史記」という歴史の本を読んでから、すっかり人が変り学問と修養につとめる。
そして「史記」に負けない日本の歴史書を作ろうと志を立てた。
神武天皇から第百代の後小松天皇までの歴史を編集するのに、すぐれた学者を集め、厳密な調査研究を行った。
テレビドラマに出てくる助さん格さんは学者で実在の人物であります。
助さん格さんは、光圀の手足となって全国に資料を求めかけずり回った。
本当の黄門さまは、江戸と水戸のほかはあまり出かけていなかったということだ。
この歴史書を「大日本史」という。
実に二百六十年の歳月をかけ明治三十九年に完成した。
光圀の座右の銘は、「堪忍は一生の相続」「正直は一生の宝器」「慈悲は一生の祈祷」だったという。
五十七期の諸君。
よくこの言葉をかみしめてみよう。
いつの世にも通じる精神であります。
卒業 おめでとう!

PTA青中だより第190号 平成18 年3月15日発行

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